生産者:アラン・カヴァイユ

アラン・カヴァイユ 先祖代々リムーの地に住み、祖父はヴィニュロンだったアラン・カヴァイユ。 元々ワインラヴァーだった彼、はカリブ海の仏領アンティユ諸島で香水販売に携わっていました。 しかしその後、何かに引きつけられるようにリムーの地に帰来し、後取りのいない生産者アントワン・タイランの引退にあたり畑を購入しました。
 
彼のワイナリー自体は小さいですが(現在9haの畑を所有)、自分自身でコントロールしたいという思いから、小さいままで維持したいと考えています。 また、上級キュヴェやセカンドワインなどを造ってしまうと、必然的に良いとこ取りのようなワインができてしまうといい、 表現したいキャラクターをそれぞれ全面に出した、大きな価格の差のない複数のキュヴェを作っています。 造っているキュヴェも「ヴィンテージの違いを表現したい」「ヴィンテージの違いを楽しみにしてもらいたい」という強い思いから、 あえて複数年で収穫されたブドウを使ったNV(ノン・ヴィンテージ)にはせず、同じ年に収穫されたブドウを使ったヴィンテージのものを造っています。
造っているキュヴェも「ヴィンテージの違いを表現したい」「ヴィンテージの違いを楽しみにしてもらいたい」という強い思いから、 あえて複数年で収穫されたブドウを使ったNV(ノン・ヴィンテージ)にはせず、同じ年に収穫されたブドウを使ったヴィンテージのものを造っています。

また、彼は「香りを嗅ぐとその印象でワインをジャッジしてしまう」「口に含んだ後に温められて口腔から上る香りで十分」など、独自の試飲方法も編み出しています。
畑:リムー
アペラシオン:リムーの地図

樹齢30〜50年。大西洋、地中海、ピレネー山脈の影響を受ける為に、非常に特殊なミクロクリマを持つとされるリムーは、下の地図に分類されるように大きく4つのテロワールに分類されます。

アラン・カヴァイユが、ドメーヌを構えるのはAutan(オタン)地区で、大西洋、地中海、ピレネー山脈の影響を万弁なく受け、標高は200〜300Mとそれほど高くないのが特徴。また、2008年からは有機栽培に移行し、2012年ヴィンテージより正式に認可有機となる予定です。

 

アラン・カヴァイユのワイン
ブランケット・ド・リムー・レ・ヴィアンヴェイヨント ブランケット・ド・リムー・レ・ヴィアンヴェイヨント(白 泡 辛口)
BLANQUETTE DE LIMOUX LES BIENVEILLANTES BRUT 2017

希望小売価格: 2,910円(税込3,201円)        
アペラシオン: ブランケット・ド・リムー
モーザック100%
瓶熟12ヵ月、ドザージュ3.5g/L、平均収量30hl/ha、生産本数7,000本


「Bienveillante」は、「優しい、博愛的」の意。 泥灰土と砂岩がメインの土壌は、モーザックに思いがけない繊細なキャラクターを引き出してくれる。 リンゴ、アカシア、白い花やミネラル、微かにジンジャーのニュアンスを持つフレッシュで心地良い香り。 生き生きとした味わいは、口当たりは滑らかで、程良い厚みがある。色々なシチューエーションに楽しめるスパークリングワイン。

 
クレマン・ミクロメガ・ブリュット クレマン・ミクロメガ・ブリュット(ほんのり色が着いた白 泡 辛口)
CREMANT MICROMEGAS BRUT 2013

希望小売価格: 3,540円(税込3,894円)        
アペラシオン:クレマン・ド・リムー
シャルドネ50%、シュナン・ブラン35%、ピノ・ノワール15%
粘土石灰質土壌、シャルドネは、半分タンク醸造、熟成を行い、シャルドネの残りと他品種は、樽醸造、熟成したのちブレンド。 瓶熟36ヵ月、ドザージュ4g/L、平均収量30hl/ha、生産本数4,000本


ピノ・ノワールのプレスから抽出された、きれいな淡いバラ色の外観が特徴。 シトラスやカリン、下生え、紅茶などの香りにほのかなオークのニュアンス。 程良く厚みのあるボディは、複雑であるが、繊細で、涼しげなミネラルを余韻で感じる上品なスパークリングワイン。 キュヴェ名は、フランスの有名な作家ヴォルテールの作品に由来。

 
ジョイ 赤 ミディアムボディ
JOI 2016

希望小売価格: 3,000円(税込3,300円)
アペラシオン:
ピノ・ノワール100%
泥灰土に砂岩が混じった土壌。ビオディナミをベースに独自のフィロソフィーに従って栽培、手摘みし醸造。 醸しは約15日間、使用樽のみで゛約10か月間熟成。生産本数2,200本


2016年に購入した畑から造る2016年が初ヴィン―ジの新ワイン。 ジョイは中世のオクシタン語の発音で精神的な「愛」を意味。 畑は東からの風が吹き抜ける標高400Mの北向きの斜面に位置。重力を利用してブドウを移動させ、 フレッシュ感のある果実味を最大限に生かすばく醸しの期間を意図的に短めにするなどして造られるワインは、 ブルゴーニュのピノ・ノワールのようなテンションを持ちながら、 ニューワールドの冷涼な産地のピノ・ノワールのような柔らかさ、滑らかさ、 優しさも兼ね備えた魅力的なピノ・ノワールとなっている。