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生産者:デュ・クロ
元ソムリエの経歴を持つギャヴィン・クリスフィールドがオーナーを務めるワイナリー。
彼は12歳の時、親戚と行ったレストランで飲んだワインに魅了され、「これが自分のやりたい事だ」と将来ワインの仕事に就くことを決意しました。
ギャヴィンは18歳なる頃にはそのレストランでソムリエとして働き始め、数々のワインを試飲してテイスティング能力を磨きました。
またその一方でフランスよりも実践的と評価の高いブリントン大学の醸造学部で醸造を学び、
1966年、彼はブリントン大学から初めての "Higher National Diploma (高等一級技術検定)"の栄誉を受けるなど優秀な成績も修めています。
そして1998年にワイン造りへの転向のためフランスへ渡ると、
フランスにワイナリーを持ちたいと考えていたイギリス人投資家フレッド・ブラウン氏と出会い土地選びから任されました。
ギャヴィンは2年間フランス各地を捜し回り、「シャトー・ラ・ソヴァジョンヌ」と出会ったのです。
そこで経営、栽培・醸造の全てをギャヴィンが取り仕切ると、長い間造り手へ転身の思いをこのソヴァジョンヌで実現させました。
また、品質を飛躍的向上させ、ワイン・アドヴォケイトでは、90点のスコアと共に
「ラングドックのワインを下手なボルドー(もしくはナパ)のワインの様だと思っているなら、その偏見を捨てて、是非ともこのワインを飲んで欲しい!」
とのコメントを得るまでになりました。
そんな彼は近隣の素晴らしい土壌・ブドウ栽培家の仕事が報われずにいることに我慢ならなくなり、
買いブドウからワインを作ることを決心して造り始めたのが、このデュ・クロのワインです。
ここではブドウ栽培家と一緒に働き、意向を聞きアドバイスを送るなど、大手のネゴシアンとは全く異なるスタンスでブドウ栽培家と恊働しています。
決してデータに頼らず、ソムリエ時代やラ・ソヴァジョンヌでの培ってきた経験や勘などを活かして丁寧に造ったこのワインは、
低価格かつコストパフォーマンスに優れたワインです。
デュ・クロのワイン
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ラ・トラヴェルシー(赤 ミディアムフルボディ)
LA TRAVERSEE 2012
希望小売価格: 5,200円(税込5,720円)
アペラシオン: コトー・デュ・ラングドック
シラー35%、グルナッシュ35%、カリニャン20%、サンソー10%
自然酵母、アルコール発酵は2ヵ月間。
卵形セメントタンク、台形木製タンク、大樽、普通樽にて18ヵ月間熟成
ワイン名は直訳すると航海などの意で、ソムリエから、醸造家、栽培家にという自らのワイン界での航海の想いなどから命名。
有機栽培。シスト、砂岩、火山岩、石灰岩の混じる土壌の畑は山奥且つ急斜面に位置し、収穫など全て手作業により行われる。
更にブドウの品種毎に発酵槽の形を変えるなど彼のこだわりが詰まったこのワインは、
まさに南仏のポテンシャルが持つピュアさと複雑さを併せ持ち、パリの5ツ星ホテルやミシュラン星付きレストランにもオンリストされている。
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